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【有料級】高齢者が老後にボランティアをすべき理由|在宅のプロが解説

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こんな悩みの人にオススメの記事です
  • ボランティアするメリットが知りたい
  • オススメのボランティアが知りたい
  • 注意点があれば知りたい

この記事から得られること
  • ボランティアのメリットが分かる
  • 自分にあったボランティアがみつかる
  • 安全かつ楽しくボランティアに参加できる

こんにちは!
末っ子二郎です

老後は人生の締めくくりでありとても重要な時間です。

仕事も定年退職したり子どもが自立したことで、若いときより時間に余裕ができてきていますよね。

そんな余裕のある時間をどのようなことをして過ごしていますか?

おそらく

何をしたらいいんだろう?

と悩まる人が多いかと思います。

私は現役で理学療法士として、訪問リハビリで月に100件以上のお宅に訪問し、運動や生活のアドバイスをしています。

実は、その訪問先の高齢者も同様な悩みを持っている人は大勢いるんです。

そんな時間に余裕がある人に提案する活動の一つに『ボランティア』があります。

私がその人にあったボランティアを提案し、実際にボランティアに参加することで健康的になり、介護サービスが不要になったという人が何人もいます。

また、ボランティアに継続的に参加することで健康的な生活を維持できているという人もいます。

そんな在宅支援のプロであり、国家資格を取得している私が、ボランティアをするメリットやボランティアをする上での注意点、オススメのボランティアを解説&紹介していきます。

この記事を最後まで読むことで、きっと楽しくボランティアに参加し、よりよい健康的であなたらしい老後を迎えることができるようになります。

老後にボランティアをする高齢者はどれくらいいるのか

内閣府の発表した資料によると、60歳以上の男女を対象に、過去1年間で地域活動やボランティアに参加した方の割合は47.0%とされています。

男女別でも、男性が51.5%、女性が43.0%です。

つまり高齢者のうち、約半数弱の方がボランティアに従事した経験があるということです。

男性の方が少し多いのは、私としては少し意外でした。

それはなぜかというと、男性高齢者は女性高齢者にくらべて、引きこもりやすくなる傾向にあり、社会から孤立いやすいです。

介護現場でも、デイサービスなどの人とのふれあいがある場所に参加している人や地域のサークル活動に参加している人は女性の方が多い傾向にあります。

次に年齢別でのボランティア参加率を見てみると、男性は定年後からの60歳から69歳あたりの参加者が多く、女性は60歳後半から参加者が増えています。

50代後半から60代前半にかけて、参加意欲があるにもかかわらず、参加できていない方の割合が多い傾向にあります。

意欲があっても、参加に結びつかず、きっかけや環境が整っていないことが原因の一つかもしれません。

もちろん60歳前後はまだ元気なので、ボランティアに興味があっても、趣味の旅行やスポーツを優先しているという人もいるでしょう。

高齢者がボランティアをするメリット

ボランティアは人のためにする活動なので、利益を得ようとするのは望ましくありません。

ですが、やはりいいことがあった方が、よりやる気になるのは否定できませんよね。

実はボランティアに参加することで得られるメリットは下記のように5つあります。

  1. 社会貢献感
  2. 社会的なつながり
  3. 心と体の健康促進
  4. スキルの維持・向上
  5. 意義や目的の維持

それぞれ詳しく解説していきます。

①社会貢献感

ボランティアをすることで、高齢者は社会への貢献感を得ることができます。

誰かを助けることや社会的な問題に取り組むことで、自己の価値感や意義を感じることができます。

今までに1度は地域の清掃活動に参加したことがありますよね。

参加してイヤな気持ちのなった人はほとんどいません。

むしろ、地域の役に立てたことで少し清々しい気持ちになったり、自分が誇らしいような満たされた気分になったりした経験がありませんか?その感覚がこの社会貢献感です。

その感覚は、仕事では会社の同僚や部下、上司といった関係の人と助け合っているので得られることもありますが、老後に普通に生活しているだけでは、なかなか得られるものではありません。

②社会的なつながり

ボランティアは社会的なつながりを築く良い機会です。

他のボランティア参加者やボランティアを受けている人との交流といった新しい人々と出会いがあります。

また、同じボランティアに参加しているので、思いの共感もできるでしょう。

ボランティアでは同年代との関わりはもちろんですが、子どもなどの若い人との交流もあり、とても刺激的で楽しい時間になります。

③心と体の健康促進

ボランティアは高齢者の心と体の健康を促進する効果があります。

ボランティアに参加するには現地まで移動したり、清掃活動のように体を使うものもあるので、それが運動になり体の健康を維持することにつながります。

また、ボランティアでさまざまな人と交流することで孤独感を軽減してくれます。

他にも、他人を助けることや社会貢献に繋がるため、充実感や自己価値感を高める効果もあり、うつ病や認知症の予防にも効果があるといわれています。

④スキルの維持・向上

ボランティアは高齢者のスキルを維持・向上させる効果があります。

経験や専門知識を話し、他の人々に教えたり指導したりすることで、自分のスキルや専門性を磨くことができます。

使わなくなってしまった知識やスキルはいずれ忘れてしまいます。

ですが、それを活かして知りたい人に教えることで、維持することができますし、教えることで新たな発見やスキルの向上がみられることがあります。

⑤意義や目的の維持

ボランティアは高齢者にとって意義や目的を持つことができる重要な手段です。

退職後や家族の独立後には、時間やエネルギーの使い道が分からなくなってしまうことがあります。ボランティアで新たな目標を見つけ、充実感を得ることができます。

ボランティアをする上で気をつけること

ボランティアは多くのメリットがあるということが理解してもらえたと思いますが、だからといって、考えなしに多くのボランティアに参加することは、自分の心身に悪影響となる場合があります。

でも何に気をつければいいかいまいち分からないですよね。

ですので私が特に注意した方がいいことを解説していきます。

気をつけるべきポイントは主に以下のようなことです。

  1. 自分の健康状態を考慮する
  2. ボランティア活動の意義を理解する
  3. ボランティアや団体とコミュニティとの連携

①自分の健康状態を把握し、限界を知っておこう

ボランティアはとてもいい活動ではありますが、体力や精神的な負荷がかかります。

自分の健康状態をよく考え、自分に合った活動を選ぶことが重要です。

また、自分がどの程度の活動やストレスに耐えられるかどうかを把握しておきましょう。

ボランティアを頑張った翌朝に起きたら 「腰が痛い」「疲れが残って体がだるい」 といったことになり、ボランティアをした翌日以降の生活リズムが崩れてしまう経験をする人が時々います。

高齢者になると、無理をすれば必ずどこかにその代償がでます。

決して自分は特別だと思わないようにしましょう。

また、ほとんどのボランティアは長期的な活動をすることで目的を達成するような計画になっています。

ですので、あなたが1日無理をして頑張っただけで劇的に何か変化があるわけではないので、張り切りすぎなくて大丈夫です。

②ボランティア活動の意義を理解する

ボランティアは他の人を助け、社会に貢献する活動です。

その意義や影響を理解し、自分のやりたいことと一致しているかを確認しましょう。

自分が何を考えたいのか、どういった支援をしたいのかを考え、その目標に向かって活動しましょう。

ボランティアはしなければいけないことではありません。

あなたが本当にやりたいボランティアに参加するだけでも、「ありがたい」と思ってくれる人はたくさんいることでしょう。

無理に参加することで過度なストレスを受けることもあるので注意が必要です。

③ボランティアや団体とコミュニティとの連携

ボランティアは個人だけでなく、団体やコミュニティとの連携が重要です。

ボランティア団体に参加したり、地域のネットワークに参加することで、より効果のあるかつ組織的な活動が可能になります。

逆に連携をとらず好き勝手にやってしまうと自己満足になってしまい、得られるものも少なくなってしまいます。

連携というコミュニケーションを通して社会的なつながりを強めたり、気の合う友達を作れるといいですよね。

ちなみに、ボランティアはとても利他的な気持ちになったり利他的な人が多いので、いい友達が作りやすい環境でもあります。

老後の友達作りに悩んでいる人はぜひボランティアに参加してみましょう。

高齢者にオススメのボランティアは?

ボランティアといってもいろいろな種類があり、どのようなボランティアに参加していいか分からないという人も多いと思います。

ですので、オススメのボランティアを5つ紹介します。主に以下のような5つです。

  1. 老人ホームや介護施設でのサポート
  2. 地域の高齢者を対象としたサポート
  3. ライドシェアや買い物支援
  4. 高齢者との友人関係の構築
  5. 地域の清掃活動

一つずつ解説していきますね。

①老人ホームや介護施設でのサポート

高齢者は集団で生活をしていても孤独を感じやすい場合があります。

そのため、定期的に老人ホームや介護施設を訪問し、会話を楽しんだり、手紙を書いたり、読み聞かせたりすることで、高齢者の生活にほんの少しの温もりを提供することができます。

今はどこの施設も人手不足で、お話をしながら見守りをしていてくれるだけでもとても助かります。

また、ただ見守るだけでなく、会話をしたり、読み聞かせをすることで脳に刺激がはいるので認知症の予防にもなります。

他にも、高齢者は水分をとる量が少なく、脱水になりやすいので、会話を楽しみながら一緒にお茶を飲むことができると、入所している高齢者の健康状態を維持しやすくなります。

②地域の高齢者を対象としたサポート

地域のコミュニティセンターや団体が開催する高齢者向けのイベントで、手伝いやサポートに参加することをオススメします。

高齢者のサポートは感謝されることが多く、充実感を得られやすいです。

また、自分自身もいずれそのようなサポートを受ける立場になるので、どのような支援なのかを把握しておくといざというときに助かりますよ。

③ライドシェアや買い物支援

高齢者の移動や買い物をサポートすることもオススメです。

自分の車で高齢者を病院やスーパーマーケットに送迎したり、買い物を進めたりすることで、人の日常生活を支えるというボランティアです。

高齢者になると長距離を歩けなくなったり、買い物した荷物を持ち運ぶことが大変になってきます。

そこをサポートしてあげることで、生活が楽になりますし、外出に対してハードルが下がるので、高齢者の閉じこもりを予防することができます。

④高齢者との友人関係の構築

高齢者が社会的なつながりを持つことは重要です。

定期的に訪問したり、共通の趣味や活動を通じて交流を深めることができます。

グループに参加するなど、今後とも楽しむことができます。

老後の友達つくりに不安がある人は下記記事ですぐできる簡単な対策を紹介していますので、参考にしてください。

【シニア向け】老後に友達がいなくて困らないためにすべきこと6選

⑤地域の清掃活動

地域で定期的に行われている清掃のボランティアに参加することもいいでしょう。

早起きな高齢者が集まるので早朝から行われることが多く、自然に触れることができるので、気分転換にもなります。

適度に体を動かすので健康促進にもなります。

ただ、頑張りすぎるとかえって体調を崩すことになるので、無理のない範囲で行いましょう。

地域の清掃活動は地域貢献と、目に見える形での成果があるのでやりがいがある活動の一つです。

まとめ

ボランティアをするメリットやボランティアをする上での注意点、オススメのボランティアを解説&紹介してきました。

メリットは以下の5つです。

  1. 社会貢献感
  2. 社会的なつながり
  3. 心と体の健康促進
  4. スキルの維持・向上
  5. 意義や目的の維持

ボランティアをする上で注意すべきことは下記の3つです。

  1. 自分の健康状態を考慮する
  2. ボランティア活動の意義を理解する
  3. ボランティアや団体とコミュニティとの連携

オススメのボランティアは下記の5つになります。

  1. 老人ホームや介護施設でのサポート
  2. 地域の高齢者を対象としたサポート
  3. ライドシェアや買い物支援
  4. 高齢者との友人関係の構築
  5. 地域の清掃活動

すぐボランティアを始めるのではなく、まずは自分がどのようなボランティアに興味があるのかを把握しましょう。

そのあとに、地域でどのようなボランティアがあるのかを市役所や地域のボランティアセンターで調べて行動に移してみましょう。

ボランティアをしたあとは心が晴れて清々しい気持ちのなるので、ぜひ継続的に参加してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!