- 仕事は嫌いじゃないが、定年後も働こうか迷っている
- 仕事を続けることでお金以外に得られるものはあるのか
- 働き続けたいが家族に納得してもらえる説明をする自信がない
- 迷いなく定年後も働きたいと思う
- 仕事を続けることのメリットをしっかり理解できる
- 働き続けるメリットを家族と共有でき円満な家庭を継続できる
こんにちは~
末っ子二郎です!
何十年と続けた仕事ですが、いずれは退職することになります。
その一つの分岐点が、定年だと思います。
そこで、退職をするのか再就職をするのかを迷う人は少なくありません。
仕事をしてお金を稼ぐことは、生活をしていく上で重要なことです。
ですが、人によっては60歳前後で、退職金を考慮すると無理に働き続けなくても、老後を過ごすことができるようになってきます。
「稼ぐために働く」から解放されたとき、あなたはまだ働きつづけますか?
そこで、どうすべきか悩んでいるあなたに、理学療法士であり月に100件以上のお宅に訪問して老後の高齢者を支援している在宅のプロである私が、定年後も仕事を続けることのメリットを解説していきます。
メリットが多くあり働き続けることをオススメしますが、逆にデメリットもあるのではと思い考えてみたので、一緒に解説していきます。
定年後に働き続ける4つのメリット
訪問リハビリという仕事で月に100件以上のお宅に訪問し、在宅生活を支えていると「働き続ける」ということのメリットをとても感じる場面があります。
それは以下の4つになります。
- 収入の継続による生活の安心感
- 社会的な関与による孤独感の軽減
- 心身の健康による生活基盤の安定
- ライフスタイルの充実
少し分かりづらいものもあるかと思いますので、それぞれ解説していきます。
①収入の継続による生活の安心感
当たり前ではありますが、定年後も働き続けることで、収入を確保することができます。
これにより、生活費や将来の計画に安定感を持てることができます。
いくら貯蓄があったとしても、「減る」ということに対して、抵抗感を示す人は多いです。
いつまで生きるか分からないのに、毎月年金支給はあるもののひたすら貯金を切り崩して生活することは、ほとんどの人は不安になります。
「あるものがなくなり続ける」という損失に対する不安と「それがいつまで続くかわからない」という不確定な未来に対する不安を抱えます。
その不安を抱えながら生活することは、とても楽しい老後とはいえないですよね。
そこで、定年後も働きつづけることで、年金以外の収入ができ、不安感が軽減します。
②社会的な関与による孤独感の軽減
仕事を続けることで、社会的な関与を維持することができます。
仕事を辞めてしまうとどうしても、社会とのつながりが少なくなってしまったり、仕事で得られていたやりがいなどもなくなり、孤独に感じる人が多いです。
仕事を辞めたあとに、すぐ趣味などを見つけて打ち込めたり、趣味を通じて友達ができればいいですが、今まで仕事を必死に頑張ってきた人にとって、すぐ切り替えることは難しいでしょう。
ですので、仕事を継続することで、社会とのつながりをキープて孤独感を軽減させている人は少なくありません。
現役の時より仕事の頻度を減らして、適度に関りを持ちましょう!
③心身の健康による生活基盤の安定
仕事によって定期的に刺激を受けることで、認知機能や身体活動促進につながります。
まず、定期的に仕事に行くということが、実は運動になっています。
よく健康でいるための基準として「一日に1万歩歩きましょう」なんて言葉を聞いたことがありますよね。
仕事をしている人は、通勤などで歩いているので少し意識をするだけですぐに1万歩を達成できます。
外回りの仕事をしている人は無意識に1万歩歩いているかもしれません。
それが、定年退職するとかなり意識して歩かないと1万歩には到達しません。
平均的な成人の歩幅の長さは0.6~0.8mと言われています。
ということは、1万歩は7.6~8㎞くらいの距離を歩かないといけないことになります。
毎日意識的にその距離を歩くのは大変ですよね。
仕事は体だけでなく、認知機能面でもいい効果があります。
仕事でいろいろな人とコミュニケーションをとることや課題に対して試行錯誤することで、脳に刺激が入り、老化にでみられる認知機能面の低下(ボケ)を予防してくれます。
デスクワークや自宅での孤立した仕事の場合は、そのような効果があまりなくなってしまうので注意が必要です。
④ライフスタイルの充実
仕事を持つことで、老後の時間を有意義に過ごすことができます。
老後に仕事をするということは、生活資金を稼ぐためという人もいるかと思いますが、定年前の「仕事をしなきゃいけない」みたいな義務感は薄いのではないでしょうか。
義務感があまりないのであれば、新たな挑戦や趣味の追求、社会貢献の機会など、人生の新たなフェーズを楽しむことができます。
「しなきゃいけない仕事」から「やりたい仕事」に変わり、より充実したライフスタイルになるでしょう。
定年後に働きつづけるときの2つの注意点
最近では何らかの理由で定年後も働き続ける人が多くいます。
むしろ、定年退職をいする人の方が徐々に珍しい世の中になってきていますよね。
ここまで、定年後も働くことのメリットを解説してきて、定年後に働くことに前向きになったのではないでしょうか。
ですが、正直なところメリットだけではありません。
デメリットとまではいいませんが、老後も働き続けるのであれば注意しなければいけないことが2つあります。
それは以下のようなことです。
- 健康状態の悪化
- 家族との関係悪化
自分の健康も家族との関係どちらも大事なことですよね。
それぞれ解説していきます。
定年後に働き続けることで体調を崩す
当然ですが高齢になると、身体的な健康問題が増加する傾向があります。
どんなに気をつけていても、高齢になれば病気になりやすいものです。
そんなリスクを抱えた体で若いときと同じように働いていると、徐々に体と心に過度なストレスがかかり余計に健康状態が悪化する可能性が高まります。
ですので、
- 自分は1日にどれくらい仕事をして大丈夫なのか
- どのくらいの頻度で仕事をすれば疲労が蓄積しないか
といったことを自分で把握しておきましょう。
そして、健康状態に悪影響を与えない範囲で仕事を続けていきましょう。
私たちは生きるために働いています。
働くために生きているのではないということを覚えておきましょう。
定年後に働き続けることで家族との関係が悪化
老後に仕事をしないと自由な時間がたくさんあるので、家族と過ごすということを選択する人が多くいます。
ですが、老後も仕事を続けることで、その家族との時間が少なくなってしまうということが起こります。
人は大事なことだけを話し合っておけば信頼関係が継続できる生き物ではありません。
楽しいことを共有したり、悩みを共有したり、無駄話をしたりすることもお互いの信頼関係を深めるのに重要です。
また、その適度なコミュニケーション頻度は人によって異なるので、自分が考えている頻度と家族が考えている頻度に差があると関係性が悪化しやすいです。
そのため、仕事を続けつつ家族と良好な関係を継続しやすいライフワークバランスを自分だけではなく家族と一緒に考えましょう。
そのついでに、家庭での事故役割の確認もしておけるとよりいいです。
仕事の頻度が減り、家にいる時間が増えるとパートナーは依然と家庭内での役割を求めてきます。
仕事をしない時間が増えて、自由な時間ができたから家庭でなにか役割を担うのは当然ですよね。
自分だけ仕事の時間や頻度が減ることで自由な時間が増えて、パートナーは何も変化していないでは不平等感があって不満がでます。
少しずつできることから役割をみつけて行動していくことで、家族との絆は深まりますよ。
経験上ではありますが、逆に何もしないとただ家にいるだけで邪魔な人と思われ、お荷物扱いになり、やがて「熟年離婚」となった人もいるので注意してください。
まとめ
今回は「定年後も働くことのメリットと注意点」について解説しました。
メリットは以下のようなものです。
- 収入の継続による生活の安心感
- 社会的な関与による孤独感の軽減
- 心身の健康による生活基盤の安定
- ライフスタイルの充実
どれも魅力的なメリットですよね。
そして、働き続けることによる注意点は以下の2つです。
- 健康状態の悪化
- 家族との関係悪化
どちらもしっかりと対策をすれば問題ないので、デメリットとまではいかないですね。
落ち着いて対策をすることで、自分らしく楽しく老後も働き続けられることでしょう。
最後になりますが、一番重要なのは自分が「働き続けたい」と思うかどうかです。
老後という人生の締めくくりですから、最後くらいはやりたいことをやりきって自分らしく過ごしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!