- お料理やお皿洗いをしたあと腰がツライ
- キッチンで腰を痛めたことがあってまた痛くならないか不安
- 腰痛持ちだから少しでも家事で腰の負担を減らしたい
どうも!末っ子二郎です
腰痛のある人は全国に約3000万人もいると言われていますが、その原因は料理や食器洗いなどのキッチン作業かもしれないというのが今回のお話です
意外かもしれませんが、実際に料理や食器洗いが原因で腰痛になる方はたくさんいます
- 前かがみになって食器洗いをしたあと腰を伸ばすと痛い
- キッチンで作業をしているとだんだん腰が重く(ツラく)なる
これは腰に過度な負担がかかっているサインで、無視していると『ぎっくり腰』や『腰椎椎間板ヘルニア』といった病気になってしまう可能性があります
また、腰の負担になっているのは料理やお皿洗いなどのキッチン作業ですが、そこで蓄積された負担が『ゴミ袋を持つ』など他の動きがきっかけで腰痛を引き起こすこともあるのです
でもそのときあなたは
重いゴミ袋を持ったら腰を痛めた
と言い、原因はキッチン作業ではなくゴミ袋を持ったからだとしか考えないでしょう
そういった自分の意識していないところに原因があることは家事においてよくあります
ここでは、訪問リハビリで毎月100件以上のお宅に訪問して家事などの日常生活の動きを指導している私が、炊事においてどのような動きが腰に負担がかかるのか、その負担を減らすためにどうすればいいのかを解説していきます
家事全般的なことを知りたい場合はこちらをどうそ!
他の家事についても解説しているので腰痛がある人は参考にしてみてください
炊事の種類と腰痛の原因になる動きとは?
『キッチン作業』とひとことで言っても実は色々な動きに分かれています
- 買い出し
- 冷蔵庫から食材を取り出す
- 料理
- 配膳
- 食器や調理器具の収納
- 食器洗いやキッチン掃除
個人差がある細かい作業は抜いてもこれだけの動きがあります
ちなみにこの全ての動きに腰に負担がかかる動きがあります
ご自身の動きをイメージしながら一緒に確認していきましょう
買い出しが腰痛の原因かも
まずいちばん最初にするのが買い出しですよね
当たり前ですけど、食材がないと料理はできません
ですので、料理は買い出しから始まると私は考えています
あなたはどのくらいの頻度で買い物に行きますか?
週1回?
週2回?
1日おき?
頻度は人それぞれだと思いますが、おそらく週1-2回という人が一般的かと思います
週末にまとめ買いをしている人も結構いますよね
それは共働きをしていて、家事にあてる時間が少ないからです
しかし、その週1-2回の買い物をしているあなたは腰痛が起こる可能性が高いです
その理由と対応策を解説していきます
まとめ買いが腰痛の原因!、、、かも
まとめ買いの何が腰痛の原因になるかというと、それは買った物の重さです
こまめに買い物をしている人に比べ、まとめ買いの人は1回の買い物の量が多いです
ということは、手に持って運ぶときに腰に大きな負担がかかります
- 会計をするときにカートからカゴを持ち上げる
- 両手に大量の買い物袋を持つ
- 車から荷物をおろす
①ー③のような動きは特に注意が必要で、かなり腰に負担がかかるため注意をしましょう
まとめ買いでの解決策
まず一つ目は、『こまめに買い物をしてまとめ買いをしないこと』です
それができないからまとめ買いをしいるんでしょ!
お気持ちはよくわかります
でもそんな難しいことではありませんよ
仕事や外出したときの帰りに、5-10分間だけスーパーやドラッグストアに寄って1つ2つ買い物をするだけでいいです
特に飲み物や洗剤、ボディーソープなど液状の重さがあるものを買っておくと、週末の買い物のときに楽になります
1回だけでは効果を実感できないと思いますが、週2−3回ちょこっと買いを継続していくことで効果を実感できるはずです
ドラッグストアの『1品だけ10%OFFクーポン』などがあれば、ちょこっと買いと組み合わせることで、腰の負担を少なくすることだけではなく節約にもなってより嬉しいですね
2つ目は、『ネットスーパーを活用する』です
これは、そもそも重いものを持ち運ばないということを目的にしたものです
お茶やお酒などの飲み物、料理で使用するみりんや醤油などの調味料は結構重たいですよね
それをネットスーパーで注文して家まで届けてもらいましょう
不在の時は、玄関に置いておくことも可能のなので、忙しい方にはかなり助かるサービスですよ
3つ目は、『できるかぎり出入り口までショッピングカートを使う』です
これは実践している人も多いと思います
ショッピングカートをできる限り活用することで、重い物を持つ時間を減らしましょう
そうすることで腰の負担が軽くなり、腰痛が起こりづらくなります
4つ目は、『リュックを活用する』です
両手に 買ったものを持つなどの体から遠いところで物を持つことは腰に負担がかかるため、できる限り体に近いところで物を持つようにしましょう
そこでオススメなのがリュックです
リュックは体の近くで物を持つことができるだけでなく、両手が空くので、動きやすいことやつまずいたりして転びそうになったときに両手で手すりや壁などに手を出すことができます
袋や肩掛けのバッグを肩にかけてもいいのよね?
と疑問に思う方もいるかと思いますが、あまりオススメしません
その理由は片方の肩にだけで荷物を支えるのは、片方の筋肉だけを過剰に働かせてしまい、それが腰痛の原因になったり、姿勢が崩れて背骨の変形につながる可能性があるからです
リュックであれば両肩にほとんど同じ重さがかかるので、バランスよく全身で支えることができます
具体的にどんなリュックがいいか分からないと思いますので、仕事でよくおすすめして好評な商品を紹介します
イデアルサービスの『かごからリュック』という商品です
- レジカゴにそのままかけられる
- 保冷機能付き
- 口が大きく開くので出し入れしやすい
- 底に硬い板が入っているので安定感がある
- 肩紐の幅が広くて、背負ったときに肩の負担が少ない
以上のような特徴があり、かなり便利です
オススメした人からは
なんで今まで頑張って両手に持っていたんだろう
このリュックにして本当によかったー!
とよく言ってくれてます
5つ目は、『物を持つときはどこかに寄りかかる』です
買い物でいうと、家に帰ってきて車から荷物をおろすときに意識しましょう
立ったまま前かがみになると腰にかなり負担がかかるので、カラダを車にくっつけて、より安定させることで腰の負担が少なくなります
そのときに、股関節や膝を軽く曲げてカラダにクッション性を持たせることで、さらに腰の負担を軽くすることができます
とても簡単なのでぜひやってみてください
冷蔵庫から食材を取り出すことが腰痛の原因かも
あなたは冷蔵庫から食材を取り出すときに辛い動きや大変な動きはありますか?
冷蔵庫の大きさや冷蔵庫前の広さ、キッチンとの位置関係などで動きが変わってきますよね
背伸びをしたり、前かがみになったり、カラダを捻ったり、、、意外といろんな動きをしています
ちなみに我が家はコンロの真後ろに冷蔵庫があるので、調理をしていて調味料を冷蔵庫から取り出すときは毎回後ろを振り向きます
そんな冷蔵庫での動きですが、何が腰痛の原因になるのでしょうか?
1番低い段から食材を取り出すのが腰痛の原因!、、かも
あなたの冷蔵庫は1番下の段は何が入っていますか?
メーカーによって異なるとは思いますが、野菜室か冷凍室のどちらかだと思います
あなたの冷蔵庫の1番下の段が野菜室だった場合、ちょっと注意が必要です
野菜にはキャベツや白菜、かぼちゃなど重い食材があります
それを何も気にぜず持ち上げると、腰に大きな負担がかかり腰痛を引き起こす可能性が高くなります
ではどうしたらいいでしょうか?
冷蔵庫から食材を取るときの解決策
1つ目は、『冷蔵庫を買い換える』です
とは言ったもののそんな気軽に買い換えることはできないですよね
次に買い替えるときに「冷凍庫はどこにあるのか」を意識してもらえればいいと思います
2つ目は、『すぐに使う食材は事前にカットしておく』です
カットして分けて保存しておくことで1つあたりの重さが軽くなるので、腰の負担が少なくなります
事前にカットしておくと料理をするときにすぐ使えるので楽になるというメリットもありますね
3つ目は、『取るときに膝をつく』です
立ったままかがむのは、ただ立っているより1.5倍腰負担がかかり、立ったままかがんで物を持つのは2.2倍も腰に負担がかかります
そんな負担がかかることを日常的にしていたら、腰痛になって当たり前です
ですので、1番下の段から食材を取り出すときは、片方だけでいいので膝をつきましょう
男性がプロポーズするときのような姿勢ですね
もしくは、猟師が猪を撃つ時のポーズです
イメージしやすい方で覚えてください
片方の膝をつくことで重心が低くなり、あまり腰を曲げなくても食材が取れるので、腰の負担が少ないです
料理や収納が腰痛の原因かも
あなたの家の調理器具や食器はどこに収納されていますか?
フライパンは壁掛けにしてあったり、鍋はコンロやシンクの下に収納されていたり、食器は食器棚ですかね
収納方法はそれぞれの家で異なる場合があります
そんな中で、どのような動きが腰に負担をかけ、腰痛を引き起こしてしまうのでしょうか?
調理器具の出し入れが腰痛の原因、、かも
フライパンや鍋などがコンロやシンクの下に収納されていると、出したりしまったりするときに前にかがむ動きをします
それが腰に負担をかけ、腰痛を引き起こします
低い位置に収納するのではなく高い位置に収納できればいいですが、スペースの問題もあり、なかなか難しいですよね
調理器具を出し入れするときの解決策
解決策は簡単です
取り出したりしまうときに、片膝を床につくようにして体勢を低くしましょう
そうすることで、かがむときの腰の丸まり(後弯)が少なくなり、腰の負担が減るため、ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなどになるリスクを低くしてくれます
しゃがむのが面倒だという人は、ただかがむのではなくキッチンに片手をつきましょう
片手をキッチンにつくことで、かがむときに腰にかかる負担の一部を手で支えることができるので、腰の負担が軽くなります
配膳が腰痛の原因かも
あなたは作った料理をどのように配膳していますか?
お盆に乗せてまとめて運んでいますか?
それともキッチンとダイニングの間にカウンターがあって、そこに一度料理を置いてからダイニング側からとって配膳していますか?
配膳の動きは腰痛との結びつきがイメージしづらいですよね
確かに他の動きよりは腰の負担が少ないですが、腰痛を引き起こす動きがあるので解説と対応策をみていきましょう
一度に運ぶのが腰痛の原因!、、かも
カウンターを活用している人は腰の負担が軽く、痛みが発生しづらいので継続してください
お盆などを使用して一度に運んでいる人は注意が必要です
体より前に物を持つと、カラダの後ろ側の筋肉が前に倒れないように力を入れて支えています
少量の料理であればたいした負担ではないのですが、3−4人分の料理をまとめて運んだり、飲み物もまとめて運んだりすると、腰痛を引き起こすのに十分な負担になります
一度に運ぶことへの解決策
解決策と呼べるものではありませんが紹介します
1つ目は、『キッチンカウンターがあれば使用しましょう』です
キッチンカウンターに料理を置いて、ダイニング側からそれをとってテーブルに配膳する
まとめて運ばないので腰の負担も軽くなりますし、運ぶ時の料理をこぼす心配もありません
2つ目は、『面倒でも2−3回に分けて運ぶ』です
面倒で嫌だと思うかもしれませんが、腰のためなので頑張ってもらいたいです
イメージとしては2人分くらいずつ運ぶようにしましょう
食器洗いやキッチン掃除が腰痛の原因かも
あなたはお皿洗いをした後に腰を伸ばすと痛みや辛さがありますか?
もしあるようなら今のまま食器洗いを続けるのは危険です
ではどのような方法が安全で楽な方法なのでしょうか?
食器洗いの姿勢が腰痛の原因、、かも
あなたはどのような姿勢で食器洗いをしていますか?
- 少し前にかがんで洗う
- 高めのイスを用意して座って洗う
- 食洗機でほとんど洗う
- 少し斜めに構えてテレビを見ながら洗う
このように色々な方法がありますが、大体の人が『少し前にかがんで洗う』か『食洗機でほとんど洗う』でおこなっていると思います
そして、自分の体にあった高さでキッチンを作っていればいのですが、建て売り物件などの場合は微妙に低かったりすることがあります
そうすると、前にかがむ角度が大きくなり、腰の負担が大きく腰痛を引き起こしやすくなるのです
食器洗いは瞬間的な動きではなく、前かがみをキープしたままおこなうので、より腰に疲労感などのストレスが蓄積しやすく腰痛になりやすいです
食器洗いでの解決策
1つ目は、『膝や股関節を軽く曲げる』です
食器を洗っているときに両足が棒立ちで腰だけを曲げている人を多くみかけます
そのやり方では、腰に大きな負担がかかるので腰痛を引き起こしやすいです
膝と股関節を軽く曲げてクッション性を持たせることで、腰の負担を軽くすることができます
2つ目は、『下半身をキッチン台に密着させる』です
下半身全部を密着させる必要はなく、軽く膝を曲げて、その膝をキッチン台につけるだけでも効果はあります
少し体重を預けるような姿勢になるので、単純に立っている疲労感を軽くしてくれるという効果もあります
3つ目は、『食洗機を使う』です
もう食洗機がある人はぜひ使いましょう
食洗機を使うことで、お皿を洗う時間が短くなり、腰の負担が軽くなります
キッチンに食洗機がついていない人でも据え置き型の食洗機もあります
多少スペースを必要としますが、あるとかなり便利です
参考までに私が仕事で腰痛がある人にオススメして好評だった食洗機を紹介します
4−5人分を洗う場合
3人分を洗う場合(コンパクトタイプ)
腰の負担を軽減するだけでなく、家事をおこなう時間を短くしてくれたり、節水にもなるのでぜひ活用していきたいですね
4つ目は、『キッチン台を身長にあった物に変える』です
適切な高さにすることで、大きく前にかがむ必要はなくなるので、腰の負担が軽くなります
ですが、キッチンを変更することはかなりお金がかかるのであまり現実的ではないですね
5つ目は、『足台を用意して片足を乗せる』です
キッチン台は低くないからかがまないけど、お皿を洗った後に腰が辛いのよよねー
このような人にオススメの対応策です
足台は10−20㎝程度で、そこに片足を乗せることで腰のそり(前弯)が少なくなり、腰の負担が軽くなります
長時間一方の足だけを乗せておくのは骨盤の歪みにも影響があるのでたまに足を変えてあげるといいです
まとめ
- 家事では前かがみになったり、重い物を持つ時に腰を痛めやすい
- 前かがみになって低いところのものを取るときは片膝をつく
- 重い物を持つのは避け、分けて持つようにする
- 分けて持てないときは、キッチンなどに手をつくか寄りかかるようにする
- 便利な家電を活用する
- 腰の負担が少ない環境を作る
キッチン作業は意外と腰に負担がかかっていることがお分かりいただけたと思います
どれか一つだけが原因となっていることは少なく、複数の動きが蓄積して腰痛を引き起こしていること多いです
ですので、どれか一つだけではなく全体的に対策していくことが重要となります
腰痛は今の生活だけでなく老後にも大きな影響をあたえます
今日があなたのこれからの人生で1番若い日です
若いうちに対策をして素晴らしい人生を送ってください
この内容が少しでもあなたの生活の一助になれば幸いです
最後まで読んでいただだき、ありがとうございました