- 独身者の老後の不安ってどんなものがあるの?
- 独身者の老後の不安はどう対策すればいいの?
- 行動すればどう未来が変わるの?
このような悩みを解決します
老後は人生において締めくくりであり、とても大切な時間です。
そんな大切な時間だからこそ不安になりますし、いろいろと考えてしまいますよね。
しかし、漠然と不安になっている人も多く、具体的にどんな不安や課題があるか分からないという人もいると思います。
そこで、現役で訪問リハビリの仕事をしており、毎月100件以上のお宅に訪問し、リハビリや老後の生活のサポートをしている私が、老後の不安の種類や不安への対策について解説していきます。
対策することでどんな老後になるかも一緒に解説しますので、最後まで読めばより具体的に老後をイメージできて、老後に対して不安ではなく前向きな気持ちになれますよ!
それでは本題に入ります。
独身者の老後不安はこの5つ
独身者は自分の好きなように過ごせて気楽ではありますが、老後となると1人で暮らしていくことに不安を感じる人も多いと思います。
実際に私が訪問している独身の高齢者にお話を聞いても、
いざというとき頼る人がいなくて不安だなぁ
と話をされる人が多いです
ですが、事前に今のような不安や困りごとが予想できたかと尋ねても、「はい」と答える人は少なかったです。
そのため、まずは独身者の老後不安はどのようなものがあるのか解説していきます。
- お金
- 住まい
- 体の健康
- 心の健康
- 意義(価値や重要性)
それぞれ解説していきます。
①お金
独身者にとって、将来の老後の資金不安は深刻な問題です。
メットライフ生命が毎年実施している「老後を変える全国47都道府県大調査」ではお金の不安が5年連続でトップでした。
結婚をしていなかったりパートナーシップがない場合、一人で老後を迎えるために必要な費用を準備することは簡単ではありません。
一人で生活することで、いろいろな負担が増え、将来の生活費や医療費などのコストを考えると心配になってきます。
また、家族やパートナーがいないため、老後に介護やサポートをお金で依頼することが多くなるので、老後の資金が結婚している人より多くなるリスクがあります。
②住まい
人にとって「どこで暮らすか」という問題はとても大きなことですよね。
都心で暮らすか田舎で暮らすか、持ち家か賃貸でも生活スタイルは異なります。
都心は便利ですが何かとお金がかかりますし、逆に田舎はのんびりできますが不便なことが多いです。
持ち家の場合は修繕費がかかることや管理を自分がしないといけないという手間がかかりますが、逆に賃貸は気軽に転居できて管理も不要ですが、高齢になると貸してもらえないというリスクがあります。
このようにすべてのことには必ずメリットとデメリットがあります。
そこで、自分が送りたい老後をイメージしたときにどのデメリットなら受け入れられるかを考えておくことが重要となります。
③体の健康
体の健康はお金の次に不安だと答える人が多いです。
私としてはお金よりも健康かどうかの方が重要だと考えています。
健康でないとしたいことが何もできないですし、それどころか老後に余計なお金がかかる可能性がが高いです。
通院費、入院費、薬代、介護費と毎月のこととなると生活の資金をかなり圧迫してきます。
健康ならそれらを節約できるますし、むしろお金が足りないなら働いて補うことができます。
不景気でお金の心配をしたくなる気持ちは分かりますが、健康でいることが節約になり、老後のお金の不安し、自分らしく過ごすための土台になります。
④心の健康
心の健康ですが、意外と意識されている方は少ないですね。
最近では、老後に認知症にならないかと心配される方も増えてきてはいますが、それ以外にも気を付けなければいけないことがあります。
それは「うつ病」です。
老後にうつ病を発症する人は多く、65歳以上のうつ病の有病率は10~20%といわれています。
うつ病は強いストレスによって発症しやすくなるということは知っている人も多いと思います。
実はストレスが少ない、刺激が少ない、ということもうつ病を発症する原因になるのです。
老後は仕事をしている人も少ないですし、近所や友人と会う機会も減るため、意識して自分に刺激与えていく必要があります。
意義
退職後、何をするか考えることに不安を感じる人もいます。
仕事の同僚や後輩に囲まれた日々から、自由な時間が増えるため、その時間をどう使うか迷うことがあります。
社会的役割から解放されて、自分がこれから何をすべきか、これからの人生にどんな意味があるのか分からず不安になることがあります。
これは現在仕事を頑張っていて充実しているあなたには少しイメージしづらいことかもしれませんが、多くの高齢者がこの悩みを抱えています。
老後の不安を考える前に自分の現状を知ろう
ここまで、独身者の老後不安を5つ解説してきました。
あなたはどの不安が強かったですか?
どれも老後を楽しく自分らしく過ごすためにはかかせない重要な問題ですね。
今抱えている不安を解消するためには、まず現状を知ることが大切です。
一つずつ確認していきましょう。
①お金は計画的に貯められていますか?
老後資金を貯めるといっても、漠然と貯めていてはいつまでも不安は消えません。
あなたはどれくらい老後資金を準備できれば老後は安心したものになるでしょうか?
また、それを実現するためにどのような対策をとっていますか?
もちろん必要なお金はライフスタイルや住んでいる地域などで大きく異なるります。
ネット上には「一億必要だ!」という記事も目にするが、煽りなのできにしなくていいです。
だからといって貯金しなくていいわけではありません。
貯金がないとやりたいことができないだけでなく、心の余裕もなくなってしまうので注意が必要です。
老後資金を貯める計画は完璧でなくて大丈夫です。
自分が送りたいと思う老後のイメージは変わる可能性がありますし、世の中の状況も変わる可能性があるからです。
もしあなたが少しでも行動しているのであれば、それを変更した老後のイメージに合わせて修正すればいいだけです。
②今の住まいとこれからの住まいはどうしますか?
あなたは今どこに住んでいて、老後はどこで過ごしていこうと考えていますか?
独身者であれば戸建てという人は少ないと思います。
持っていてもマンションの人が多いでしょう。
賃貸は管理する手間もなく、自由に転居できるので好んで住んでいるという人が多いと思います。
賃貸に住んでいる人は最後まで賃貸で過ごしますか?
もしそう考えているのであれば注意が必要です。
実は、高齢になると部屋を借りれなくなる可能性があります。
借りづらくなるのは60~70歳あたりからですね。
想像してみてください。
自分が物件所有者だったらいつ亡くなるか分からない高齢者に部屋を貸そうと思いますか?
その部屋で亡くなったら事故物件になりますよ。
空き部屋になり収入が減ってしまうリスクを抱えてまで、見ず知らずの高齢者に部屋を貸そうと思う人は少ないでしょう。
そういった状況になるリスクがあるので、借りれないときの手段も検討しておく必要があります。
③健康的な生活をしていますか?
あなたは今どんな生活をしていますか?
どんなことに気をつけていますか?
といった質問をしましたが、毎日3食バランスのよい食事をして、運動をして、早寝早起きをする必要はありません。
そんな理想的な生活は全員必ずできるはずがありませんし、そんなことをしなくても元気に老後を過ごしている人はたくさんいます。
しかし、健康とは逆の生活習慣があるのであれば病気になるリスクが高くなるので改善する必要があります。
あくまで習慣なので、単発で夜更かしや暴飲暴食をした程度ではあまり老後には影響はありません。
④ストレスが多かったりしていませんか?
不景気かつ余計な情報であふれている現代社会で、ストレスなく過ごすことはこんなんですよね。
あなたのそのストレスはしっかりと発散できていますか?
ストレスを受けてもしっかり発散して溜まらないようにしていますか?ということです。
ストレスは心と体の病気の原因にもなりますし、判断能力を低下させ、老後に大きな影響を与えます。
社会的役割や居場所はありますか?
今は仕事をしていたり趣味をしているのであれば、居場所があり現状の自分に価値があると感じることができると思います。
ですが、老後にその居場所はずっとありますか?
もし老後にその居場所がなくなるとしたら、今の役割がなくなるとしたらどうしますか?
現状の居場所や役割を把握して、それが老後にどう変化をするのかを一度考えてみるといいでしょう。
独身者の老後不安への対応策
ここまで、老後の不安や現状把握についてお話をしてきました。
不安を理解して現状を把握したら、今抱えている不安を解決するために行動しましょう。
5つの不安についてそれぞれ対策をお話しますので、自分にあった方法を試していきましょう。
①お金は貯めるだけじゃないと理解し行動しよう
老後資金を準備するためにできることは以下の3つがあります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 貯める&資産を活用する
収入を増やすには、働いて増やすか任意加入制度や付加年金、繰り上げ受給などで公的年金を増額する方法があります。
この中でも働いて増やす方法ですが、本業で収入を増やすことはオススメしません。
日本ではまだ、能力で給料が決まるというより、勤続年数や学歴で給料が決まることが多いからです。
私は、本業を頑張るより副業をすることをオススメします。
現代では特技や趣味、本業を活かして副業で稼ぐ人が多くなってきています。
頑張りしだいで本業の収入を上回ることも夢ではありません。
次に支出を減らす方法ですが、加入している保険を見直したり、住宅ローンの繰り上げ返済などの無駄をなくす方法や借金をしない、高額療養費などの制度を活用する、運動をして健康を維持することで医療費を節約する、といったことがあります。
すべてを実行するのは難しいと思いますので、できることから始めましょう。
保険の見直しは額が大きく長期間払い続けるものなので、節約効果が大きいのでオススメです。
詳しく知りたい人は下記記事を参考にしてください。
②持ち家or賃貸or施設のどこがいいか決めよう
持ち家の場合、外壁の修理や内装の修理があるので修繕費を用意しておく必要があります。
またすべて自己管理となるので、体が衰えたりや判断能力が落ちたときにどう管理するかは予測して事前に決めておくといいでしょう。
賃貸の場合、高齢になりいずれ借りれなくなるリスクが高くなった時どうするかを考えておきましょう。
徐々に衰えてきて生活に不安が出てきたら「シニア向け賃貸住宅」や「サービス付き高齢者住宅」という民間の介護施設に転居することも検討してみましょう。
高齢者が安全快適に暮らせるようバリアフリー構造で建てられた賃貸住宅で、生活相談員さんが在中して安否確認をしたり、不安なことを相談できたりするような住居になっています。
安心して過ごすことができる賃貸住宅ですが、満室になっていることが多いのではやめに申し込みをして、順番待ちができるのであればしておきましょう。
③健康を目指すのではなく不健康を避けよう
健康でいようとするときに、健康的な生活を目指します人が多いです。
継続的に健康的な生活を送ることがストレスになったり、面倒になり挫折します。
実は、すべての健康で長生きをしている人が健康的な生活をしているわけではありません。
実際にいろいろな高齢者に話を聞くと、健康的な生活をしているのではなく、不健康的なことを避けるようにしていました。
喫煙や過剰な飲酒、引きこもり、長期的に偏った食事などをしないようにしているようです。
健康的な生活を意識するのではなく、不健康な生活を避けることを意識して生活しましょう。
④刺激とストレスは適度に必要
ストレスは完全になくさなきゃいけないほどの悪ではありませんが、発散できる程度のストレスにして、避けられるものは避けていきましょう。
老後は「孤独」というストレスと「孤独」による刺激の少なさから、うつ病や認知症を発症することがあります。
新しい仕事を始める、スポーツを始める、趣味を楽しむ、ボランティア活動に参加する、旅行するなど社会との交流や刺激を求めて楽しい老後を送りましょう
⑤やりたいことがあればやってみよう
老後は仕事もせず、趣味もない、、、
そうなると、どう過ごしていいのか分からなくなる人が多いと思います。
そんな時は、とりあえず興味があることを片っ端からやってみることをオススメします。
時間はたくさんあるので、少しでも興味があることをやってみるといいでしょう。
再就職するのもアリですし、スポーツをするのも健康的ですし、ボランティアをして地域貢献するのも素晴らしいと思います。
ボランティア活動は心の健康にもとても良い効果があり、うつ病の治療にもなるといわれているので特にオススメです。
それでもまだ何をしたらいいか分からない人は、下記記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ
この記事では、独身者の老後不安とその対策について解説しました。
独身者の老後不安は以下のようなものがあります。
- お金の不安
- 住まいの不安
- 体の健康の不安
- 心の健康の不安
- 意義の不安
上記のような不安は多くの人が抱えているものですが、落ち着いて考えれば対策はできます。現状を把握したうえで、
- お金に不安があるなら資産運用
- 今の住まいで老後に不安があるなら安心できるところに転居
- 体の健康に不安があるなら、不健康を避ける
- 心の健康には適度な刺激とストレスが必要
- 意義に不安があるならボランティア活動
といった対策をとっていくことが大切です。
下記の記事ではお金の不安や老後の過ごし方などを解説していますので、参考にしてください。
>>老後が不安で仕方がない人必読‼︎今すぐに始める3つのコト
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありっがとうございました。