- 将来どこにマンションと戸建てどちらに住もうかな?
- これから(今)住む家に老後も住めるか不安だな?
- 引っ越しを考えているけどマンションと戸建ての特徴が分からない
こんにちは!末っ子二郎です
今回は上記のような悩みポイントを解決していこうと思います
「マンション編」もありますので併せて読むことで違いがよく分かると思います
気になる方はこちらからどうぞ
毎月100件以上のお宅を訪問して、その人の生活にあったリハビリや住む環境の調整をしている私がリハビリ目線で住環境について解説します
広い家に住めるなら戸建てがいい
狭い家になるならマンション
なぜそのような結論となったのか戸建てについて解説していきます
戸建てとマンションの特徴
初めに戸建てとマンションの特徴をまとめたものを表にしてみました
戸建て | マンション | |
立地 | 駅やデパートから離れたところに多い | 駅やデパートの近くに住める |
日当たり | 全方位に窓をつけられるので日当たりが良いことが多い | 窓の向きや数に限りがあり、建物や部屋の場所で差がある |
騒音 | 近隣世帯の生活音はあまり影響がない 外部からの環境音は入ってきやすい | 上下左右の足音や生活音が響くことがある 外からの環境音は遮断されていることが多い |
管理 | 全て自主管理 | 管理人が清掃や修繕などの管理をしてくれる |
維持費 | 10−15年に1度は塗装や防水工事が必要になる 定期点検をするならその費用もかかる | 管理費や修繕積立費で毎月2−3万円程度かかる |
リフォーム | 自由にリフォームができる | 管理規約の制限がある場合もあり、自由にリフォームできないことがある |
セキュリティー | 自主管理での対策が必要になる | エントランスとの2重セキュリティー 管理人がいる |
生活動線 | 2−3階があると非効率となりやすい | ワンフロアで効率的に動きやすい |
それぞれいいところがあってどちらに住もうか悩みますね
戸建てに住む4つのメリット
戸建てに住むメリットをリハビリ職独自の目線(リハビリポイント)も交えてお伝えしていきます
将来歳をとったり障害を負った時のことも想定して考えていきましょう
周辺とトラブルになりづらい
マンションやアパートとは異なり独立した建物ですので「話し声や足音などが響いてうるさい」といったトラブルが起こりづらいです
小さな子どもがいる家庭にはとてもメリットだと思います
子どもは毎日のように家の中を走り回ったり大声で泣いたりするので、マンションですと迷惑にならないようにしたいですが、コントロールできるものでもないのでストレスになりますよね
我が家は毎日がカオスです!笑
我が家の場合、隣の家が庭で定期的にバーベルを使って筋トレをしています
時々、自分を追い込みすぎたのかバーベルを地面に強く落とすことがあります
そのときの衝撃で少し床が揺れてびっくりします
普通のお宅ならそのようなことはないと思いますので安心してください
プライバシーに関しても、マンションと比べ近所のお宅と距離があるため、家族構成や不在の時間などが近所の人に把握されづらいです
女性や小さい子どもがいる家庭は安心かと思います
管理費や修繕積立費がない
マンションの場合、毎月2−3万円の費用がかかりますが、戸建ての場合その費用はありません
自分で費用と必要なメンテナンスはしないといけませんが、タイミングや内容は好きに決められるので自由度があります
極端な話ですが「全く何もしない」という選択もできるのです
老後は特に金銭面の問題や不安を持つ方が多いです
私が訪問していても金銭面の悩みをお話される方は多く、ヘルパーなどの必要なサービスを削ったりしている人も多いです
そんな高齢者にとって管理費等はさらにかなりの重荷になるかもしれません
リフォームに縛りがない
建築基準等に問題がなければ好きにリフォームができるのは大きなメリットですね
オシャレにすることもバリアフリーにすることも可能で、ライフスタイルやライフステージに合わせてリフォームができます
将来1階を改装してそこでピアノの教室を開いたり、マッサージ店を開いたりできるので生活をするだけでなく仕事や趣味など多様性のある空間にできて楽しいと思います
高齢になり家に手すりを設置するなどの住宅改修が必要となった場合、介護保険証を持っていれば申請は必要ですが最大で20万円まで補助が出ます
所得によりますがほとんどの方が1割負担で設置することができます
若くして障害を負った場合でも、身体障害の障害程度が3級以上で日常生活用具(住宅改修)の補助が最大で20万円まで出ます
こちらも申請が必要になるので勝手に付けないよう注意してください
専用の庭や駐車場がある
玄関前に駐車場がある家であれば、車で買い物をして荷物を車から家に運ぶまでの距離がかなり短いです
老後に車の運転ができなくなってタクシーを利用することになっても家の前までタクシーがつけてくれるので運ぶのは楽です
老後で足腰が弱くなったり若いうちに事故で障害を負って車椅子になると玄関の段差が障害となります
その段差を解消するためにスロープという坂を作ることが多いのですが、坂を作るにはある程度の距離が必要です
20cmの段差の場合、1.2m程度は必要になります
2段あればその倍必要です
目安としては段差(cm)✖️6になります
玄関出たら横に駐車場はあるけど目の前は道路だからスロープなんて作れないわよ
なんて思う人もいると思います
その駐車場のスペースを活用することでスロープが作れます
玄関と駐車場を活かして車椅子でも出入りしやすい環境にすることは可能なんです
駐車場だけでなく専用の庭があるのも戸建ての特徴です
庭はガーデニングや野菜を作る、子どもとプールを作って遊ぶといった趣味や家族とのかけがえのない思い出を作る空間になります
私も毎年夏になると子どもと小さいプールを出して遊んだり、そんなに広くないのに無理にテントを張ってピクニックごっこをしたりして遊んでいます
そのたびに幸せだなーと思います
そんな素晴らしい空間になる庭ですが、老後のとある問題を解決してくれる場所でもあるのです
それは洗濯です!
高齢になると2階に上がって洗濯物を干すことが大変になります
そんな時は庭に置き型の洗濯物干しを設置すれば簡単に干すことができるようになります
戸建てに住む3つのデメリット
こんなにいいところがある戸建てですが、実はデメリットもあります
メリットと同様に人の価値観は様々なのでデメリットと感じない人もいるかもしれませんが紹介していきます
維持や管理は自己責任
所有者の裁量でメンテナンスするのでメリットにも捉えられますが、建物は時間が経てば当然劣化しメンテナンスが必要になります
その時期や費用を検討することや定期的な庭の手入れなどは日々が忙しいと感じている人にはデメリットになるかもしれません
- メンテナンスの相場はどれくらいか
- どこの業者が安くやってくれるのか
- そこの業者の評判はどうか
- 近所へどれくらい迷惑がかかるのか
以上のようなことを調べたり比較して決定をすることは全く知識がない人にとってかなり労力がいることだと思います
機密性や断熱性が低い
あくまでもマンションと比較してのものです
戸建ての大半は木造であることや窓が大きいことからどうしてもマンションと比べて機密性や断熱性が低くなります
そのためエアコンの使用頻度や使用時間が長くなりやすく、電気代が多くかかる可能性があります
一つの部屋で比べた場合少しの差でも複数の部屋でエアコンを使用すると大きな差になるので注意が必要です
かといって、エアコンを使用しないのは体調を崩すきっかけになったり、夏であれば熱中症など最悪の場合「死」につながることもあるので気をつけましょう
高齢になると暑さに鈍感になり、寒さに敏感になります
これは老化で皮膚にある温度センサーの機能が低下しているからだと言われています
そんな高齢者が比較的機密性と断熱性の低い戸建てに住んでいるとどんなことが起こるでしょうか?
それは
夏であれば熱中症
冬であればヒートショックです
熱中症は暑さが鈍感になりエアコンをつけないことで体温が上昇し発症します
ヒートショックは「急な温度変化で血圧が上がったり下がったりして、心臓や血管に疾患が発生すること」を言います
冬に寒い脱衣所で裸になり(血圧上昇)、浴室でシャワーや湯船に入り体が温まる(血圧低下)ことで発症することが多いです
熱中症には温度計を活用しての管理が効果的で、ヒートショックは脱衣所にヒーターを置いたり、浴室の暖房機能を活用すると良いでしょう
階段の上り下りが大変
若いうちは多少面倒だと感じる人がいても問題にまではならないでしょう
むしろ若い頃から毎日家の階段を上り下りしている人はマンションなどの日常的に階段を上り下りしない人に比べ、老後の筋力低下や歩く能力の低下が少ないと言われています
80歳代にもなると「階段の上り下りが大変」or「上り下りができない」ことでしょう
そうなると当然2階に行く頻度が減るか行かなくなり、2階がデットスペースになります
もし1階にくつろげるスペースがリビングとダイニングだけであればそこにベッドを置き、生活の全てを1階で完結させなければなりません
最近では3階建ての家も多くみられ、浴室や洗濯機が2階にあったり、リビングとダイニングが2階にある家も見受けられます
入浴ができなくなったり2階のリビングから1階に降りれなくなり引きこもりになる可能性もあります
考えると怖いですよね
怖いから考えたくないですし、
そんなことありえないでしょ!
大げさだな〜
と思いたくなりますよね
でも現実にそういう方のお宅に私は訪問しているのです
ではどうしたらいいのでしょう?
あなたはどうしても2階に上がりたいですか?
上りたいのであればおすすめを紹介します
それは「階段昇降機」です
こんなものです
直線的な階段やU字型になっている階段にもつけることができます
座ったままボタンひとつで階段を昇降できます
自力で階段を昇降できる家族がいる場合、邪魔になるのではないかと考えるかもしれませんが、使用しない場合は椅子を折りたたんで壁に付けておくことができます
実際に乗ったことがありますが、結構スムーズで操作も簡単です
こんな便利なものお高いんでしょ?
と思うあなたに朗報です!
自治体によっては補助が出ます
「住宅改修 支給 〇〇市」
で検索すると調べられます
これで問題は解決しますが、完全に設置負担がなくなるわけではないので事前に調べて、負担額を将来のために用意しておく方がいいかもしれません
まとめ
いかがでしたか?
以上が戸建てに住む4つのメリットと3つのデメリットになります
戸建ては「自分の土地」「自分の空間」という魅力的なもので憧れる方も多いかと思います
戸建てがもつ自由度の高さというものに妄想が膨らみ現実がみえなくなって購入してしまうと将来絶対に後悔します
大きな買い物なので楽観的に考えずご自身の思い描いている人生にあっているか冷静に考えて決断していきましょう
あなたのこれからの人生の一助になれれば幸いです
読んでいただきありがとうございました!